
| 歴史の小径と文化財 |
| 【<二十三> 堀口の地蔵菩薩(じぞうぼさつ)】 | |
この地蔵菩薩は、堀口集落西側の、とある民家の庭先に祭られている。 田野町内には地蔵菩薩が多くみられ、そのほとんどが石造りであるのに対し、ここの一体だけが木作りである。この像は台座と仏体が、一木から彫り出された珍しいものである。 全体が写実的で良くまとまっており、親しみやすい。坊主頭(ぼうずあたま)で袈裟(けさ)をつけ、左手に数珠(じゅず)を持つ。右手の持ち物は失われているが、おそらく錫杖(しゃくじょう)を持っていたと思われる。蓮華座(れんげざ)に趺坐(ふざ)している。 台座を含めた像高は三十八センチメートルで、制作年は不明であるが、奉納札などから推測すると、江戸時代末期の地方仏師の手になるものと思われる。 地蔵の「地」は、万物を生ずる大地の意味で、昔から賽(さい)の河原で児童を救済する仏として親しまれている。また道祖(どうそ)信仰と結びついて、土地の守護神となったものもある。 |
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